ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2021.1.10 13:49ゴー宣道場

「コロナ禍」の異常

昨日の「オドレら正気か?新春LIVE」、
ムチャクチャ楽しかった。
一参加者として会場にお邪魔して
とっても新鮮な気分だったし、
設営隊の方々が開始前にどんなことをしているのかも
見ることができて、有難さも倍増。
ライブでは、とにかくじつに個性的なゲストの先生方のお話が
次から次への脳内にシャワーを浴びせてくるような
感覚があって、月並みな言い方だけど
時間が過ぎるのがあっという間だった。

総じて浮き彫りになったのは、緊急事態宣言も含め
この「コロナ禍」といわれる現状の異常さだ。
PCR検査や感染症の実態、死生観の欠如、
珍妙なメディアの論調、
人々の思考停止のありようと勇気・胆力の欠如
そして法を上回る「空気」の存在。
まさしく生命至上主義のなれの果て。
コロナなんかより、その存在を受け取る側である
私たち人間の愚かさや浅はかさがこれでもかと示された。

印象深かったのは、関西圏から見ると
東京は情報統制されている、という
宮沢先生の指摘。
なるほどこれは東京に住んでいると
見えないことだった。
また現在の政府や都知事が発する「自粛のお願い」、
このお願いベースが、法律的見地からしたら
「違法の判決を出せない」がゆえに最も悪質という
倉持師範の見立ても勉強になった。

藤井先生は、思考停止、勇気や胆力の欠如を
戦後民主主義の問題として捉えていたが、
しかし戦前も「空気」の支配があった。
客観的な事実、合理的な判断を退けてしまうほどの「空気」。
敗戦によって国民の意識は一変し、「お上に騙された」
「軍部に騙された」として、自らの責任を顧みることはなかった。
その軽薄さは、戦時中も戦後も変わらないのではないか?
だとしたら、戦後という枠組みではなく、
日本人とは何か、という視座が必要になる。
『空気の研究』を書いた山本七平は、
『日本人とは何か』という著作も出している。
ずっと積んドク状態になっていたけど、
ちゃんと読まなきゃいかん!

知的な刺激があるだけでなく、大いに笑った
(今でも思い出して笑えてくる)。
ゲストの方々の発言によって次から次へと化学反応が起こる、
その圧倒的なライブ感を存分に楽しむことができました。
参加させていただき、ありがとうございました!!!


終わってから、友人宅で密なホームパーティに転戦。
去年までコロナに怯えていた友人が、
トリアージが必要になる、とか
飲食店の営業の自由はどうなる、とか
言い出したのでびっくり。
「そうそう、今日はその話が出たんだよ~!」と
大いに盛り上がって、帰宅は午前様・・・。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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